Listening能力の解析(4)
つぎにあなたが初・中級者の頃にどこの英語でリスニング能力を形成してきたかです。ほんまかいな、と思うかもしれませんが私の場合はこれがとても顕著です。チャートを別ウインドウに表示したい場合にはこちら。
- このTOEICシリーズを最初から呼んでいただいている方はご存じだと思いますが、私が現在の会社に入った最初の五年間は苦労の連続でした。聞けない・話せないと悩む日々でした。そしてその時期、私の周りには上司も含め多くのAustralianたちがOfficeにいました。
- 当時中級者であった私のリスニング能力を形成した実戦でのInputは殆どがこのAustralian Englishだったわけです。入社した当初それまで聞いていたAmerican Englishと比べずいぶんわかりにくいなと思っていました。しかし今となって気がつくのですが、私にとってはこれが第2の母国語のように親しみやすいものになっているのです。
- その後の5−6年はAustralian以外の欧米人が多くなり、接することも少なくなりました。しかし未だに私はAustralian Englishが一番よく分かります。たとえ未知の単語が混ざってもそれを含めてほぼ完璧に何を言ったがdictateすることができます。余談ですが、そのせいかあまり欧米人とうち解けることのない私もAustralianだけは抵抗無く入っていけるようです。
- これは、いってみればimprintのようなものだと思います。基盤となる能力の部分にAustralian Englishがimprintされているわけです。
- そして言えることは、その時期に意識していろいろな英語を聞いていれば基幹にimprintされる能力がそれだけ幅の広いものになるかもしれないと言うことかもしれません。
- 思い起こせば、その当時AustralianについでTaiwaneseやKoreanとbusiness上のおつきあいがあったことがそれらを上位にしている理由なのかもしれません。